理学療法士の家計管理〜①生活防衛費について〜

お金

みなさんこんにちは、K田です。

今年に入ってから新NISA制度が開始されました。

以前、理学療法士は投資が必要であると記事の中でお話したことがあります。

”自己投資”と”資産運用としての投資”の2つを紹介しましたが、今回は資産運用としての投資に関連します。

投資について勉強したことがある人なら聞いたことがあると思いますが、投資を始めるにあたり、まずは『生活防衛費』を用意する必要があります。

資産運用における生活防衛費は、野球で言うバットやグローブみたいなものです。

これを準備していないと、そもそも資産運用を始めることすら、ままならなくなってしまいます。

そこで、今回は『生活防衛費』についてお話を進めていこうと思います。

この記事におすすめなのはこんな人!

  • 資産運用を初めたいと考えている人
  • 生活防衛費について知りたい人
  • 医療従事者って給料低すぎ!将来不安や・・・と思っている人

生活防衛費とは?

生活防衛費とは、文字通り何かあった時に「今の生活を守り抜く」ためのお金になります。

例えば貴方が失業したり、職場をリストラされたり、休職する必要が生じた時、当然給料は手元に入ってこなくなってしまいます。

しかし、日々の生活を送るためには、必ずお金が必要になります。

もしそうなってしまった時に、頼みの綱になるのが生活防衛費になります。

資産運用の話はどこにいったの?と思う方もいると思いますが、手に資産運用を進めていくにあたって、生活防衛費は無くてはならないものです。

皆さんは資産運用と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?

多くの人が株式や不動産を思い浮かべると思います。実は私も、資産運用として株式投資を行っています。

株式投資の特徴は、何と言っても企業や経済の成長に伴い、その恩恵を受けられることです。

最近では、日経平均株価が初の40000円台に突入したことがニュースとなりました。

引用:https://aisodan.com/news/128

このように企業の業績ががよかったり、好景気になるとそれに比例して資産も増加します。

その一方で、リーマンショックのような世界的不況が起こると、株価はあっという間に下落してしまいます。

引用:https://nikkeiyosoku.com/crash/lehmans_collapse/

上記の図からもわかるように、ものの1ヶ月で株価は38%下落してしまいました。

貴方が100万円分の株を持っていたら、60万円程度まで減ってしまったということです。

このように、自分の資産が目減りしてしまう可能性があるのが投資における最大のリスクです。

もしも貴方が資産の殆どを株式持っていた場合、リーマンショックのような大不況が訪れたらどうなるでしょうか?

家のローンはおろか、明日の食費すら用意できなくなってしまうかもしれません。

生活防衛費は、仮にそうなってしまった時の命綱のようなものなのです。

理学療法士の懐事情は?

投資を初めたり、生活防衛費を準備するにあたって、まず知っておくべきなのが自分の懐事情です。

大谷翔平選手くらい年収があれば自分の貯金がどれくらいあるか把握していなくてもなんとかなるかもしれませんが、一般人である私達はそういうわけにはいきません。

ということで、理学療法士の年収についておさらいしていきましょう。

理学療法士の年収は、勤務する施設や年代によって大きく異なります

以下に、年代や施設ごとの年収の特徴をまとめました。

施設ごとの年収

年収賞与
一般病院(民間病院)280〜400万円前後年2回(3〜4ヶ月程度)
大学病院400万円以上のところが多い年2回(4〜5ヶ月程度)
クリニック300〜500万円年2〜2.5回(実績に応じて)
平均420万円(月給:29万円)70万円

上の表が施設ごとの年収の平均値です。

理学療法士という職業の性質上、若手のスタッフが多いため、平均年収が低く出る傾向にあります。

しかし、ほとんどの理学療法士が保険下で診療を行っているため、おのずと得られる診療報酬にも限界があり、給与も中々増えづらいというのが現状です。

年代別年収の推移

引用:https://shingakunet.com/bunnya/w0034/x0460/nenshu/

こちらのグラフから分かるように、20代のうちは年収が400万円に満たないなど、平均から比較すると低めの傾向にあります。

30〜40代になってくると、管理職の人も入ってくるため、その分年収は高く出る傾向にあります。

60歳以降に年収が減少していくのは、定年後の再雇用制度の影響が考えられます。

これらのデータをまとめると、理学療法士の平均年収は約431万円となります。

平均年齢は34.7歳で、比較的若い世代が多い結果となっています。

ちなみに世の中のサラリーマンの全体の年収と比較してみると、

  • 20代:352万円(PT:353万円)
  • 30代:447万円(PT:422万円)
  • 40代:511万円(PT:500万円)
  • 50代以上:607万円(PT:555万円)

となり、世代平均と比較してやや低めの年収推移であることがわかります。

理学療法士の生活防衛費は?

必要な金額の目安

それでは最後に、実際いくらぐらい生活防衛費を用意すれば良いのか確認していきましょう。

生活防衛費の一般的な目安としては以下のように言われることが多いです。

  • 1カ月の生活費の3〜6カ月分

貯蓄や投資をしていくためには、収入の8割程度の生活費で過ごすのが効果的であると言われています。

賞与等も含めると、PTの平均月給は29〜35万円程度です。賞与を含めないと、月給25万円程度と予想されます。

そこから税金等諸々が引かれ、手取りは20〜25万円前後となる方が多いと思います。

そこの8割となると、16〜20万円が1ヶ月の生活費として計上できました。

それを上記に当てはめると

  • 1ヶ月の生活費の3〜6ヶ月分=48〜120万円

と推察することができました。

なお、コレはあくまでK田推察なので、家族構成やライフスタイルによって大きく異なるのでご承知おきください。

貯め方のコツ

しかし、中々に上記だけの金額を一気に用意するのは大変です。

そこで重要になるのが『家計管理』をする能力です。

1ヶ月〜1年分の生活費を計算し、それにあったライフスタイルを構築していくことが必要となります。

リハビリ的に言うと、短期目標や長期目標を設定し、それに向けて訓練内容やADLを検討していくイメージを持っていただければよいかと思います。

家計管理については、話すと非常に長くなってしまうので、また今後詳しくお話をしていきます。

まとめ

今回は、資産運用をしていくに必須な『生活防衛費』についてお話を進めてまいりました。

今回の話をまとめると

  • 生活防衛費は資産運用を進めていくにあたり必須であり、命綱である。
  • 理学療法士の平均年収は420万円程である。
  • 理学療法士の年収から推察する生活防衛費は3〜6ヶ月分で48〜120万円である。
  • 生活防衛費をためていくためには、今後家計管理が必須。

となります。

将来の生活を見据えて、まずはできるところから初めていきましょう。

なお、私が生活防衛費を用意するにあたり参考にした書籍も紹介させていただきます。

皆さんももしよければ手にとって見ることをおすすめします。

この記事がみなさんのお役に立てば嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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