理学療法士の事業とは?

ビジネス

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こんにちは、K田です。

いきなりですが皆さんに質問です。

皆さんが働いている組織、もしくは個人で行われている事業とは何か、考えたことはありますか?

さらに深堀りすると、皆さんの顧客は誰で、なにを提供しているか考えたことはあるでしょうか?

私は理学療法士として社会に出て10年目ですが、これらのことを地に足をつけてしっかりと考えたことはそこまでありませんでした。

では、何故いきなりこんなことを言い出したかというと、最近【マネジメント】について勉強を始めたからです。

その教材として、今は『もしドラ』を読んでいます。

正式なタイトルは『もし高校野球の女子マネジャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』です。

今までに200万部以上出版されている、ベストセラー本であり、一時期非常に話題となったため、皆さんの中にもご存知の方もいるかと思います。



その中で、主人公が「野球部の事業とは何か?」を考える場面があり、私も自分に置き換えて考えてみました。

しかし、これが中々思いつかないものなのです。

そこで、アウトプットするという意味も含めてこの記事の執筆に至りました。

ぜひ皆さんもこれを機に考えていきましょう!

理学療法士の事業とは?

顧客を考える

私達の事業を考えるうえでまずは「顧客」を考える必要があります。

まず最初に思いつくところだと

  • 患者さん、入居者さん
  • 患者さん、入居者さんのご家族

が考えられます。

身体機能やADLの向上により、直接的に患者さんに利益が生じるため、これは説明不要かと思います。

それに加えて

  • 地域の方
  • 企業の方
  • 患者さんの職場の人
  • 患者さんに関わる医療・介護職のスタッフ

もpick upされます。

地域や職場の方に関しては、健康教室などで、皆さんの生活の質の向上に寄与できます。

患者さんが就労されている場合は、患者さんの身体機能やADLが向上することで、サポートの必要性が低下したり、職場での業務の調整がしやすくなる、仕事の生産性が向上するといったことが考えられます。

医療・介護スタッフに方に関しては、介助量の軽減による身体的な負担の軽減、日常生活上での不安やリスクが減ることによるサポートの減少、情報共有による介入の質の向上、患者さん自身の精神状態の安定化によるカスハラ等の減少といったことが考えられます。

さらに、もう一つ注目したいのが

  • 国や地方自治体(社会資源)

も顧客になりうるということです。

治療方法の確立や研究が進むことで、本邦内での医療の質が向上し、健康寿命の延長に繋がります。

また、患者さんの身体機能が維持・向上すると、日常的に必要となる社会資源の量が減少します。(通院の頻度が減る・薬の量が減る・サービスの量が減る➠医療費の軽減・介護保険の利用減少)

各事業所や製薬会社の人からすると、あまり減少するのは嬉しくないかと思いますが、社会全体の視点で見ると、1人の患者さんに必要な社会資源の量が減り、ADLが向上することで生産性の向上につなげることができれば、社会活動の活性化に繋がります。

2016年に経産省から発表された「健康経営における疾病予防・健康増進の経済効果」という報告書では、腰痛による生産性損失が、年間約2兆9,000億円と試算されています。

仮に理学療法士の指導により、皆さんが腰痛で悩まなくなれば、1年で3兆円近くの経済効果があるとも言えます。経済活動が3兆円増えれば、景気の改善にもつながるのではないでしょうか?大谷君も目じゃないですね!!(大谷選手1人で年間経済効果は700億円以上!これでも十分すごい!)

どんな職種・集団となるのか?

「もしドラ」の中では、野球部を「顧客に感動を与える組織」と定義していました。

これを理学療法士におきかえると、

私は、理学療法士のいきつくところは「顧客の生活・システムを破綻させないようにアプローチを行う職種・集団」であると考えました。

何故顧客の方々がリハビリテーションや運動を行うのかと考えた時に、

  • 歩ける能力を維持したい=歩けないと生活が破綻する。現在の生活を維持したい。
  • 痩せたい・痛みを取りたい=現在日常で困っていて辛い。それを治したい。
  • 在宅で生活を勧めたい=医療費が増えてやばいから削減したい。

といったように、

現状では何かしら生活やシステムが立ち行かなくなる可能性があるため、それを解決したい

というのが根本にあると考えました。

そのニーズに答えると、上記のような定義となると考えたわけです。

何をするべきなのか?

再度「もしドラ」に戻りますが、その中では野球部のするべきことを「顧客に感動を与える」と定義しています。

これを理学療法士におきかえると、「顧客の生活・システムを破綻させないようにアプローチする

と考えます。

ここでいうアプローチとは、いわゆる運動療法といった患者さんへの直接的な介入のみならず、運動教室・講演活動・マネジメント・コンサルティング・研究、引いては国政といった内容を示します。

すなわち、各方面から様々な方法で顧客の生活・システムを破綻させないようにすることが、理学療法士のするべきことなのではないかと考えました。

まとめ

今回は、「もしドラ」から理学療法士の事業について考えてみました。

中々言語化をするのが難しい内容ではありますが、これから理学療法士として仕事をしていく上で、「眼の前の患者さんだけ診てれば良い」といった考えは、一度捨てていく必要があるのではないでしょうか?

少子高齢化が進み、どの分野でも顧客が減少していくことが予想されます。

その中で生き抜き、職域や集団を維持していくためには、より俯瞰的な広い視点で物事を考えていく必要があると感じました。

本日の内容は、マネジメントのみならず、今後仕事を続けていくうえで軸となることかと思います。

私もまだ考えがまとまりきってはいませんが、みなさんも是非一度しっかりとかんがえてみてください。

いつか皆さんとディスカッションなんてできれば面白いですね。

さて、堅い内容でしたが、今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!



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