理学療法士が透析クリニックで働いてみた〜2ヶ月経過〜

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みなさんこんにちは、K田です!

時間が経つのは早いもので、透析クリニックへ移籍して2ヶ月が経過しました。

前回の記事から早1ヶ月ですが、自分の仕事内容や動き方について、変わったところもあります。

今回も、透析クリニックへ移籍し、2ヶ月経っての現状をお伝えしていければと思います。

最後まで是非ご覧ください!

この記事は以下のような人にオススメです!

  • 透析クリニックでの理学療法士の働き方について興味がある人
  • 転職したばかりの人
  • K田の動向に興味がある人

身体機能評価のフィードバック

私が移籍してくる以前は、看護師さんが身体機能評価実施されていました。(初めて聞いた時驚きました!!)

そこで、そのデータをまとめさせてもらい、評価データを全てExcelに打ち込み、表やグラフでフィードバックシートを患者さんごとに作成しました。

それがつい先日終わり、やっと患者さんに身体機能評価の結果をフィードバックを行うことができました。

患者者さんの中には、身体機能評価の結果を受けて自宅での運動の指導や、透析中のリハビリの開始を希望される方もいらっしゃいました。

この時、PTとして強みを感じたのは、評価結果が何を示しているかを説明でき、それに応じたプログラムを提示できることです。

PTとして、運動療法の設定については専門家である自負があるので、身体機能評価については今後も定期的に実施していこうと計画をしています。

フロアのラウンド方法の変更

さて、先程運動負荷の設定についての話がでましたが、ここではそのことが少し関係してきます。

以前の職場では、各々に担当患者が割り振られており、基本的に出勤時は毎日顔を出していました。

そのため、現在の職場でも、当然毎回声をかけにラウンドするものと思っていました。

しかし、1ヶ月半ほど経過したところ、「自分が毎回声をかけにいくことを煩わしく思っている方がいる?」と感じたことがありました。看護師さんからも、同様の内容でお話をいただいたこともありました。

なにより、私自身が少し「今の動きでいいのか?」と感じてきたということもありました。

前職は急性期病院に努めており、患者さんの病態は日に日に変化しているのが常でした。

そのため、毎回「体調いかがですか?」とお聞きすることは何ら不自然なことじゃありませんでした。

しかし、外来透析に通院されている方は、自宅で過ごされている方がほとんどであり、ADLや体調はよほどのことが無い限り変化があることはありません。

そのため、1度「そんなに毎回変わらないよ。」と苦言を呈されてしまうこともありました。

その時、初めて私も「そりゃそうか。」と気づくことができました。

今となっては気づくきっかけとなった患者さんには感謝すらしています。

そのため現在は、こちらから声をかけにいくことは基本的にしないようにしています。

もちろん、先述の身体機能評価のフィードバック等についてはお話しますが、それ以外は看護師さんや患者さんから依頼がないとあえてお話することはありません。

もちろん、挨拶や世間話や、運動負荷の変更や体調不良の際には確認しに伺いますが、必要以上に声をかけすぎないということは意識するようになりました。

人には、パーソナルスペースというものがありますが、透析中に声をかける=そこに入ることになるということです。

家族等の仲ならまだしも、赤の他人にそんな頻繁に入ってこられたら、そりゃあ嫌になることもあるでしょう。

知らず知らずのうちに、「患者さんの運動を管理しなくては!!」とかなり肩に力がはいっていたのだと思います。

運動負荷の変更について

しかし、私も腐っても理学療法士です。

運動については専門家である自負を持っています。

透析中に運動をされている方を観察してよく思うのですが、運動後に疲労感を聞いた時に(当院ではBorg scaleを使用しているのですが)毎回同じ数字を答えられるのです。

中には、Borg scaleの表も見ずに条件反射的に返答されているかたもいらっしゃいます。

それを見ていて、「これ本当に適切な運動負荷がかかっているの?」と感じてしまいます。

だからといって、「ハイ!次からエルゴメーター30分に増やします!」といっても、全ての人がそれに対して「YES」と言ってくれるかというとそれは違います。

もちろん、意欲のある方はノリノリで負荷の変更に応じてくれる方もいますが、そこそこの人があまり負荷を変えたがらないのは事実です。

もちろん、来て2ヶ月も経っていない新米にあれこれ言われても、信頼関係ができていないのに無理な話と思います。

最近では、まずは現状の負荷(たとえ十分な運動負荷がかかっていないとしても)でも長く運動を継続できることのほうが重要であるとも考えています。

今後の課題としては、いかに運動負荷の調整について患者さんの理解を得られ、より適切な負荷に設定できるような関係性や環境を構築していけるかが、重要なポイントであると考えています。

移乗動作の指導

透析患者さんの中でも、独歩でスタスタ通院されている方もいれば、車椅子で送迎されてなんとか通院されている方もいらっしゃいます。

そこで1つ重要な事項となってくるのが、ベッド〜車椅子の移乗動作です。

中には両下肢に麻痺があり、装具を付けて、全介助で車椅子に乗り移りするという方もいらっしゃいます。

そのような患者さんの移乗動作について、アドバイスや動作指導の依頼もあります。

理学療法士的には、なんてこと無い移乗動作や器具の使用についても、不慣れなスタッフさんにおいては、かなりハードルが高い内容もあるのだと、気づく機会となりました。

また、移乗動作の確認を行っている際に考えたのが、「病院のスタッフでこんなに苦労しているなら、全くの素人であるご家族はめちゃくちゃ大変じゃないか?」といった点です。

実際、移乗動作に失敗して傷を作って来る人が一定数いらっしゃいます。

透析患者さんの中でも、既往にDMがあったり、PADを合併している患者さんにおいては、少しの傷も致命傷となりうります。

現在、国は医療の病院から在宅への移行を進めようとしています。

高齢化がどんどん進む本邦において、それは要介護や低ADLの方が自宅で生活する家庭が増えていくという予想に繋がります。

老老介護やご家族の介護でなんとか在宅生活を送っているという方も増えてくるでしょう。

透析患者さんにおいては、健常者と比較して身体機能・ADL的にも著明に低下しやすいことが報告されています。

患者さん自体に動けなくならないようアプローチしていくことも大切ですが、人間誰しもいつかは老いて動くことが難しくなる日が訪れます。

そんな日を迎える前に、予めご家族や週にサポートしてく人びとに介護の方法を指導したり、それが難しい人には、代替となるサービスを調整することが必要になるのではないでしょうか?

我々は老後に向けてお金の用意はしますが、将来的な身体変化や介護についての意識ももっと高めていく必要があるように感じます。

まとめ

今回は、【理学療法士が透析クリニックで働いてみた〜2ヶ月経過〜】ということで、移籍してから2ヶ月で起きたことや感じたことを書き連ねてきました。

なるべく新しい環境になれようと意識をしてきたつもりではありますが、まだまだのようです。

しかし、現状を私は喜ばしく考えております。

私はよくYouTubeで勉強しているのですが、その中でとあるYouTuberの方が「失敗は早いうちにしたほうがいい」といっていました。

私はこれに関しては赤ベコのごとく同意します。

なぜなら、早く失敗=早めに問題点をpick upできているということであり、より早期から方向修正をできるからです。

東京から大阪に行きたいのに、北海道行きの電車に乗ったら目的地に到着できません。しかし、早く気付けばその分進路を修正する手間はかかりません。

これが青森らへんで気づいたら、もう後戻りするにのは多大な労力がかかります。

もちろん、同じ失敗を何回も繰り返すのは良くないですが、これからも失敗を恐れず、むしろポジティブに考えて、前に進んでいきたいと思います。

時々胃が痛くなったりすることもありますが、頑張っていきますので、皆さん応援よろしくお願いします!!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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