※本記事はアフィリエイト広告・ASPを利用しています※
※InBody社との利益相反は全く無く、K田が個人的にオススメをしているだけということを、先にお伝えしておきます※
こんにちはK田です!
前回、前々回、前前々回とサルコペニアや栄養についてお話してきました。
サルコペニアの診断基準は筋力・身体機能・骨格筋量の3つとお話しましたが、骨格筋量の評価のためには体組成計が必須となります。
私が現在勤めているクリニックでは、InBody S10が導入されており、体水分量や筋肉量の評価のために活用しています。
実際に使ってみて、非常に使いやすく、有用な器具であると感じたため、今回はInBodyについてお話を進めていこうと思います。
この記事はこんな人にオススメです!
- InBody導入を検討されている施設の方
- InBodyの活用について知りたい方
- 透析クリニックでのInBody活用について興味のある方
INBODYとは?
INBODYは、株式会社インボディ・ジャパンが開発・販売する、体成分分析装置の商標です。
医療機器・計量機器に分類され、体水分量、筋肉量、体脂肪量、骨量などを高精度に測定することができます。
従来の体重計では体脂肪率しか測定できませんでしたが、INBODYは多周波数生体電気インピーダンス法(BIA法)を用いています。
BIA法を用いることで、体全体の水分量、筋肉量、体脂肪量、骨量などを部位別に測定することができます。
InBodyの特徴
InBody社からは、様々なタイプの体組成計が発売されています。
従来型の立位で測定するタイプももちろんラインナップされていますが、当院で使用しているのは仰臥位でも使用できる”InBody S10”となります。
InBody社のホームページを参照すると、次の4つの技術により高い精度の測定が可能となると紹介されています。
他周波数測定
従来のBIA機器は単周波数(50kHz)の交流電流でインピーダンスを測定していました。
しかし、50kHzでは電流が細胞膜を通過しづらいため、細胞内や全身の水分量を正確に測定することができないという欠点がありました。
しかし、InBodyは1〜3000kHzの周波数を組み合わせることで、細胞内水分量(ICW)・細胞外水分量(ECW)・全身の体水分量(TBW)をそれぞれ測定可能となっています。
この技術があることで、水分バランスの崩れている高齢者や患者でも正確に水分量や筋肉量が測定できるようになりました。
部位別直接インピーダンス測定
これまでのBIA機器は人体を1つの円柱に見立てて計測を測定していました。
しかし、この方法ではどの部位が測定されたかがわからず、体幹の筋肉量などは推定値で算出されていました。
InBodyでは、人体を5つの円柱に見立て、各部位ごとに測定し、正確な体成分の測定が可能となりました。
8点接触型電極
BIA法で体成分を測定するためには、測定するインピーダンスの高い再現性が必要です。
しかし、今までのBIA機器では測定位置が測定ごとに変化してしまい、再現性に欠けるという問題がありました。
InBodyでは、インピーダンスを測定する位置を常に手首と足首に固定するようにし、再現性の高い測定が可能となりました。
統計補正の排除
BIA法における統計補正とは、特定人種で表れる体成分の傾向を、体成分を算出する公式に予め組み込むことを言います。
統計補正が入ると、測定時に入力する人種・性別・年齢・体型などの情報によっても体成分が変わるため、BIAが不正確と言われてきた原因されてきました。
しかし、InBodyは統計補正を一切使用しないので、どこで誰を測定しても、同じ体成分が算出されます。
即ち、常に再現性の高いデータを得ることができるということです。
INBODYをオススメする3つの理由
さて、前置きが長くなってしまいましたが、本題に移りましょう!
次に、私が現在の職場へ移り、透析患者さんへInBodyでの測定を実施し、「これは良い!」と感じた点を紹介していきたいと思います。
測定が楽かつ正確
一番の理由はこちらです。
InBodyでの体組成測定は、非常に簡便でありながらも正確であるという点です。
当院で使用しているInBody S10は両側の母指・第三指・足首の6箇所に器具を装着することで測定が可能となります。
また、臥位での測定が可能であるため、透析が終了し止血の間にそのまま測定する、なんてことが可能です。
立位で測定するタイプであると持ち手や足の位置、立位を保持していないといけないなど、少々手間のかかることもあります。
特に透析後は水分量が減少しているため、透析後の起立性低血圧のリスクもあり、立位になることが患者さんの負担や転倒リスクに繋がります。
測定したデータは直ぐに印刷されるため、その場で患者さんにフィードバックも可能ですし、すぐに医師へ報告することもできます。
認知機能の低下等で理解が難しい方や、血圧低下により立位を取るのが困難な人に対しても、労力を必要とせずに正確に測定が可能であること。
これは使用していて非常にpositiveな印象を受けました。
短時間で済む
短時間で評価が終了すると言う点も、InBodyの魅力的な点の1つです。
当院では基本的に透析後の測定となるのですが、患者さんの中には、「透析が終わったら早く帰りたい!」というかたもいらっしゃいます。
そりゃあ病院なんて長居したくないよなと、私もそれに関しては理解を持っています。
InBodyは、設置をして測定開始ボタンを押してから、約2分ほど(紹介では90秒となっていましたが)で測定が終了します。
大体のどの患者さんも「2〜3分で終わるので、InBody取られせてもらえませんか?」とお聞きすれば、時間を理由に断られる方はいません。
また、短時間で測定が終了することは、私達スタッフの負担軽減にも繋がります。
先ほど、測定が簡便であることをお話しましたが、それと同等に短時間で測定できるという点も非常に使って良かったポイントです。
持ち運びが簡便
機器を使用する上で、意外と重要になるポイントが、持ち運びしやすいかどうか?です。
InBody S10は機器にキャスターがついているため、移動させることは非常に用意です。
いくら他の面で使いやすくても、あまりに重量があって持ち運びに一苦労だったら、ちょっと使いづらいですよね・・・。
そういう点では、InBody S10は自分の手足のように(?)動かし回れます。
導入コストは?
ここまで散々InBodyの魅力についてお伝えしてきましたが、皆さんがかなりの比重で気になっているのはこちら「コスト」ではないでしょうか?
いくら性能が魅力的でも、あまりに効果では手が出ませんよね。
乗り心地のいい車が欲しい!と言ったって、ロールス・ロイスやベントレーなんてそうそう変えやしませんもんね笑
さて、今回はInBody S10の導入コストをまとめました。以下の通りになります。
機器本体の購入費用
INBODY S10の本体価格は、販売店や時期によって異なりますが、約250万円です。
やはりかなり高額ですね。新車のコンパクトカーや軽自動車が買えてしまいますね。
ランニングコスト
INBODY S10は定期的に校正を行う必要があり、その費用がかかります。校正費用の目安は年間1万円~2万円程度です。
トータルコスト
上記を踏まえ、INBODY S10の導入にかかるトータルコストは、約262万円~284万円程度となることが予想されます。
レンタル
INBODY S10は購入以外にも、レンタルすることも可能です。レンタル料は月額3万円~5万円程度で、初期費用はかかりません。
短期間だけINBODY S10を利用したい場合や、導入コストを抑えたい場合におすすめです。
リース
INBODY S10をリースすることも可能です。
リース料は月額4万円~6万円程度で、リース期間終了後にはINBODY S10を返却する必要があります。
導入コストを抑えつつ、長期的にINBODY S10を利用したい場合におすすめです。
これらのデータは、K田独自の調査によるもののため、正確性に欠ける可能性があります。
そのため、InBodyの導入を考えている方や施設がありましたが、まずは1度InBody社へ問い合わせてみることをオススメします。
下にデモの申込みのURLを乗せておくので、参考にしてみてください。
まとめ
今回は、InBodyについて解説してきました。
透析患者さんにおいて、体水分量や筋肉量の評価は必要不可欠なものとなります。
また今後ますます高齢化が進む本邦において、地域在住高齢者の方へのサルコペニア・フレイルの評価の必要性は益々上昇していくと予想されます。
そのような中で、簡便・正確・スピーディに・どこでも測定が可能なInBodyは、今後体組成計の導入を検討している施設において、かなり上位の候補になってくると思います。
今後導入を検討している皆さん。InBodyは非常に臨床・研究でも有益となる機器と感じます。
この記事が、InBody導入を検討している皆さんが、うまいこと上司や周囲にプレゼンできる材料に、ほんのちょっとでもなってくれれば幸いです!
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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