こんにちは、K田です!
新人理学療法士の皆さん、入職して3ヶ月が経とうとしていますね。
段々担当する患者さんも増えてきて、同時に分からないことや悩みも増えてきたのではないですか?
私も新人のころは、全然うまくリハビリが出来ず、毎日怒られてばかりでした。
そんな私はどうしたかというと、『理論武装していつか見返してやる!』と、わからないことは徹底的に本を読み込んで調べました。
そこで今回は、臨床に出て10年目の私が、今まで読んで、これは新人でもわかりやすい!臨床で役に立った!と思った本を紹介していきたいと思います!
この記事はこんな人におすすめです!
- 新人理学療法士の方
- 臨床に活用できる本を探している方
- 臨床での治療に悩んでいる方
動作分析臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践
まず1番最初にオススメする本はこちら!
石井慎一郎先生の
動作分析臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践
です。
本著のおすすめポイントは
・寝返り〜歩行といった、臨床で必ず評価する内容が解説されている
・図が豊富で、視覚的に理解できてわかりやすい
・各動作が生じる際の骨や筋肉の動きが理解できる
といった点です。
石井先生は、国際医療福祉大学大学院 福祉支援工学分野教授として、バイオメカニクス・福祉支援工学を専門にご活躍されている先生です。
今までもバイオメカニクスや福祉支援工学についての論文や著書を多数執筆されており、いわば
バイオメカニクスのプロフェッショナル
といえる存在です。
私も何度か講習会で石井先生の講義を拝聴したことがありますが、非常にわかりやすく、勉強になったと記憶しています。
臨床において、寝返り・起き上がり・立ち上がり・歩行は、いずれも必ず動作分析を行う必要が出てきます。
新人のころは、まずそれらの基本的な動作分析が特に重要であり、最も困るポイントの1つです。
私も入職当時は動作分析が全然できず、苦労しました。
しかし、ボロボロになるまで本著を読み返し、何とか少しづつですが動作分析ができるようになりました。
動作分析臨床活用講座 という名のとおり、動作分析を勉強したい人には間違いなくおすすめとなる良書です。
コツさえわかればあなたも読める リハに役立つ脳画像
次にオススメするのはこちらです。
酒向正春先生の
コツさえ分かればあなたにも読める リハに役立つ脳画像
です!
本書のオススメポイントは
・実際の脳画像写真とともに説明されており、実際の臨床へ応用しやすい。
・脳機能の機能局在(どの部位がどのような働きをしているか)の知識を深めることができる。
・脳血管疾患のメカニズムとその病態を画像付きで説明されており、理解しやすい。
といった点です。
酒向先生は、元々脳神経外科医として活躍されていましたが、2004年に脳リハビリテーション医へ転向。
その後は世田谷記念病院副院長および回復期リハビリセンター長を務め、あのNHKプロフェッショナル〜仕事の流儀〜にも取り上げられています。
現在はねりま健育会病院院長・ライフサポートねりま管理者としてご活躍されています。
新人の方が臨床へ出て悩むことが多いポイントとして、
脳画像が読めない
といった声がよく聞かれます。
私も入職当時は脳画像なんて、1mmもわかりませんでした・・・。
そこで書店で立ち読みしながら色々な本を探したのですが、その中で一番わかりやすいと感じたが、本書でした。
脳画像で分からない画像があった際には、この本を片手によく画面とにらめっこしていました笑
現在はまだまだ完璧とは程遠いですが、脳画像から病態の推察ができるようになりました。
脳血管疾患の患者さんを担当するにあたって、脳画像の理解は必要不可欠です。
脳画像を見ずに脳血管疾患患者さんのリハビリをするなど、Googleマップを見ずに見ず知らずの土地で旅行をするようなものです。
題名にもある通り、本書で勉強して脳画像を読解することができるようになれば、必ずや皆さんのリハビリ役に立ってくれるでしょう。
PT評価ポケット手帳第2版
最後にオススメする本はこちら!!
PT評価ポケット手帳 第2版
です。
本書のおすすめポイントは
・臨床で使用する基本的な評価項目が載っている
・”ポケット”に入る大きさであるため、臨床中も持ち運びしやすい
・カルテなどを見ながらその場で確認できるため、病態理解につながりやすい
といった点です。
内容としては、意識レベルやROMといった基本中の基本的なものから、呼吸器の設定やForester分類等の内科的評価まで、臨床で出会う疾患を幅広くカバーしているのが特徴です。
臨床場面において、ROM等の身体機能評価、血液データ・レントゲン等のカルテから読み取るデータ、Nohria-Stevenson分類等の実際に患者さんの状態を見て確認する評価…etc
本当に様々な評価があります。
その全ての評価が、効果的な治療を行うためには必要不可欠であるということは言うまでもありません。
下の写真は、私が実際に使用している同書になります。(私が所有しているのは第1版です)
本の角は擦り切れ、表紙も剥がれ、フィルムも剥がれてきていますが、それでもまだまだ活用する場面はあります。
このくらい、日々の臨床で活用できるのが、本書になります。
「わからないから家に帰ってから調べよう」というのも非常に大事なことだと思います。
しかし、今から介入する人の情報をしっかり確認してから介入することこそ、安全かつ効果的な介入を行う必須項目ではないかと私は考えています。
まとめ
今回は、新人理学療法士にオススメ!明日からの臨床で即活用できる書籍3選!!というテーマでお話を進めてきました。
オススメの本をまとめると
・動作分析臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践
・コツさえわかればあなたも読める リハに役立つ脳画像
・PT評価ポケット手帳 第2版
の3つになります。
どの本も、読んだらその日から確実に臨床で活用できる書籍となります。
書籍を探している人は、是非参考にしてみてください!
本記事が、皆さんの臨床での悩みの解決の一助となれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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