こんにちは、K田です!
いきなりですが、今回より新たにシリーズもので記事の執筆を始めていこうと思います。
その名も、『PTの読書感想文』です!
第一回は、松下幸之助さんの名著「道を開く」を取り上げます。
この本は、ビジネスや人生の成功に役立つ知恵が詰まった、多くの人に愛される作品です。
パナソニックの創業者として知られる松下さんの経験から生まれた教えは、今でも多くの人の心に響きます。
理学療法士の視点から、この本の魅力や学べることを紹介していきます。
仕事や人生で悩んだときに、新しい視点を見つけられるかもしれません。
「道を開く」を通じて、あなたの人生にも新しい道が開けるヒントを見つけましょう!
この記事は、こんな人にオススメです!
- 自己成長を目指す人
- 仕事や人生に悩んでいる人
- 逆境を乗り越えたい人
『道をひらく』について
松下幸之助さんの「道をひらく」は、人生やビジネスにおける成功の秘訣を、わかりやすい言葉で伝える名著です。
この本は、松下さんが自身の経験をもとに、人々が困難を乗り越え、自分自身の可能性を最大限に引き出すための指針を提供しています。
全体として、短いエッセイや格言が集められた形式で、どこからでも読み始められる構成になっています。
「道をひらく」は、特にビジネスパーソンや学生、さらには家庭を支える主婦の方々にも広く読まれています。
松下さんは、パナソニックの創業者として、数々の試練を乗り越えてきました。
その中で得た教訓や哲学が、この本には凝縮されています。例えば、「失敗は成功のもと」という考え方は、多くの読者に勇気を与え、自分自身を見つめ直すきっかけとなっています。
この本では、物事を前向きに捉えることや、人との信頼関係の重要性についても触れられています。
松下さんは、人間関係が人生において非常に大切だと説き、相手を思いやる心が成功への鍵であると強調しています。
このような普遍的なメッセージが、「道をひらく」を時代を超えて読み継がれる理由の一つです。
さらに、「道をひらく」は、日常生活で直面する様々な問題に対する具体的なアドバイスも含まれており、読者が実際に行動に移しやすい内容となっています。
これにより、多くの人が自分自身の道を切り開くためのヒントを得ることができるでしょう。
本著は、人生の様々な局面で新たな視点を提供し、自分自身の成長につながる一冊です。
心に響いた4篇
『道をひらく』では、各内容が1篇1篇エッセイ式になっており、それがいくつも収録されています。
本項では、本著で私の心に響いた内容を紹介していこうと思います!
素直に生きる
本著の中で、松下幸之助氏は
「素直に生きる」
ことが大切であると述べています。
ある時、経営者の集まりで、松下氏に成功の秘訣を聞いた人がいたそうです。
そこで松下氏の答えは「素直さ」の一言だったそうです。
ありがた〜い言葉を期待していた人は、そんなことかと拍子抜けしたそうです。
確かに非常にシンプルな内容ですが、素直に生きるとは、自分の心に正直になり、周りの意見にも耳を傾けることです。
松下氏は、この姿勢が人生の様々な場面で役立つと説いています。
素直な心を持つことで、新しい考えや機会を受け入れやすくなります。
また、自分の弱点を認め、改善する勇気も生まれます。
ビジネスの世界でも、素直さは信頼関係を築く上で重要です。
松下氏は、素直に生きることで、人生がより豊かになり、成功への道が開かれると教えています。
この考え方は、今の時代にも通じる大切な教訓です。
日々の生活で「素直に生きる」を意識することで、新たな可能性が見えてくるかもしれません。
一人の知恵
次に紹介するのは、「一人の知恵」という項です。
松下氏は本著の中で
「どんなに偉い人でも一人一人の知恵には限界がある」
と述べています。
そのため、自分がわからないことで他人に迷惑をかけるようなら、知らないことは尋ねることであるとも述べています。
この考え方は、どの分野で働く上でも非常に大切な考えです。
私がいる医療業界において、このことは特に重要と言えます。
なぜなら、私がわからない=患者さんに適切な治療を提供できないということにほかならないからです。
みなさんどうでしょう。医師に「ちょっとよくわからないけど、たぶんこれで大丈夫ですよ。」なんて言われた日には、本当に大丈夫かよ…と不安に思う人がほとんどのはずです。
また、松下氏は最後にこんな古言を引用しています。
「見ること博ければ迷わず。聞くこと聡ければ惑わず。」
この言葉は、広い視野を持ち、多くの情報を得ることで迷いや惑いが少なくなるという意味です。
人に聞くことで、広い視野や多くの情報を得ることができます。
いくつになっても、独りよがりにならず、どんどん質問する姿勢を大事にしていきたいですね。
プロの自覚
次に紹介するのは、「プロの自覚」という項です。
松下氏は本著の中で、
「プロとその道の専門家であり、その道において1人前にメシが食えるということであり、他人様からお金をいただくということは、すでにプロとなったということである。」
「プロを志すことは容易では無いし、プロを保持するための努力もなみていていではない。」
と述べています。
プロと言うと、”プロ野球選手”や”プロゲーマー”などといった職業がイメージできますが、松下氏の話を引用するのであれば、働いて給料をもらっている人は、誰しもがプロであると言えます。
当然、理学療法士も運動療法を初めとしたリハビリテーションのプロと言えます。
そして、プロを名乗るのであれば、厳しい自覚や日々の研鑽が必要不可欠です。
最近、リハビリ界隈では
「せっかくの休みだから、研修会なんて出ずにのんびりした〜い。」
「学会なんて意識が高い人が行けばいいよ。」
なんて声がちらほら聞こえてきます。
私も休みの日は朝はゆっくり寝たいですし、せっかくの休みを潰して学会参加も正直大変だなと思うことも少なくはありません。
しかし、だからと言って、日々の努力を怠るというのは、強い言葉を使わせていただきますが言語道断だと思います。
患者さんにとっては新人だろうが大ベテランであろうが、リハビリのプロという点では同じなのです。
今一度、「プロの自覚」を確認する必要があるのではないでしょうか。
世間というもの
最後にお伝えしたいのが、「世間というもの」という項です。
本著の中で、松下氏は
「世間では自分の努力が認められないこともある。
世間は厳しくもあるが、思わぬ暖かさもある。
いつも謙虚さを忘れず、また希望を忘れず、自分の道を歩むよう心がけたいものである。」
と述べています。
昔の言葉で「目明き千人めくら千人」という言葉があります。
文字通り、”目明き”=自分の努力を認めてくれる人が千人いるが、”めくら”=自分の努力を認めてくれない人も千人いる。という意味です。
めくらの面にばかり当たっていると、いいかげんな仕事をしても何も言われなかったり、いいかげんに仕事するようになってしまうこともあるでしょう。
真剣に努力をしても、中々世間に認められないこともあり、そんな時は世間に希望を持てなくなってしまうかもしれません。
しかし、先程も言ったように、めくらが千人いるなら、目明きも千人いるのです。
仕事が中々認められず、心が折れそうなときには、この言葉を思い浮かべてください。
上の絵のように、もしかしたらゴールはすぐそこかもしれません。
私も、今の職場でまだまだ認められていないなと日々感じていますが、いつか認めてくれるよう、認めさせるよう、この言葉を心に刻んで仕事に取り組んでいます。
松下氏の言うように、いつも謙虚さを忘れず、また希望を忘れず、自分の道を歩んで行きましょう。
まとめ
『道をひらく』は、理学療法士にとって自己成長やプロ意識を高めるための重要な教えが詰まった一冊です。
特に、素直に生きること、一人の知恵を深めること、プロとしての自覚を持つこと、世間の視点を知ることなど、キャリアを豊かにする多くのヒントが得られます。
本書から得られる気づきは、日々の業務や自己研鑽にも役立ち、理学療法士としての成長を促してくれるでしょう。
また、本書は一つ一つの項が短いため、あまり読書をしたことが無い方でも比較的読みやすいと思います。
気になる方は、ぜひ一度手にとって見てください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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